システム開発 失敗が多いのは何故(1)
システム導入に関する『失敗』について考えてみたいと思います。
ここで言う『失敗』とは、
●予算(予め決めた金額で)
●納期(予め決めた期限に)
●品質(予め決めた業務範囲を網羅し、安定的に運用できる)
の評価3点セットを守れなかった事を意味しています。
いくら品質の素晴らしいシステムが導入できたとしても、予算が倍に膨れてしまったり、納期が半年も遅れてしまったりでは、明らかに失敗に分類されると思います。
また、予算内で納期通りにシステムが導入できたとしても、品質がボロボロでは使用に耐えません。これも、明らかに失敗に分類されると思います。
そう考えると、予算/納期/品質が予定通りに完了する『成功』は、とてつもなくハードルが高いと感じるか方が結構いるのではないでしょうか。
では、何故システム導入プロジェクトに失敗が多いのでしょうか?
『ベンダー側の問題』
☆ユーザ企業の経営や業務に関する知識が不足している
☆ユーザ企業との要件調整が不足している
☆システム化をすることが目的となってしまう
☆ユーザ企業のシステム化の目的や目標が理解されていない
など。
『ユーザ企業側の問題』
☆システム化の知識に乏しく、ベンダーへ丸投げしてしまう
⇒ 依存型
☆システムを導入すれば、漠然と経営強化や効率化が図れると思っている
⇒ 幻想型
☆経営面から、システム化の目的や目標が十分に検討されていない
⇒ 無目的型
など。
そもそも、ユーザ企業はシステムを使う側。ベンダーはシステムを作る側。
システム構築・導入に対する考え方が違って当たり前なのです。
この事を認識せずベンダーに依存する事は、ハッキリ言ってナンセンスなのです。
『失敗』の原因はベンダーのみならず、ユーザ企業側の『段取り不足』に起因していることが結構あるのです。
ベンダー側もその事を重々承知しているのですが、ユーザ企業に『言えない』で悶々としているのです。
それでは、ユーザ企業はどの様に段取りをして、システム化を進めるべきなのでしょうか?
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